世界三大恐竜博物館の一つである福井県立恐竜博物館。2023年のリニューアルで特別展示室が拡大し、2024年7月12日から「バッドランドの恐竜たち～北アメリカの1億年～」が開催されています。日本初公開の化石や貴重な展示物が目白押しの特別展の魅力をお伝えします。
恐竜研究の聖地「バッドランド」とは
バッドランドは、北アメリカ大陸西部に広がる荒野です。樹木や水が少なく起伏の激しい地形が特徴で、恐竜時代の地層が露出しています。多くの恐竜化石が発掘された恐竜研究の聖地として知られています。
今回の特別展は、カナダ・アルバータ州のロイヤルティレル博物館との姉妹提携により実現しました。日本初公開の化石や恐竜マニア垂涎の「ブラックビューティー」など、全身骨格16体を含む総展示数60点もの化石が展示されています。
特別展の見どころ
1. 恐竜マニア待望の「ブラックビューティー」
特別展の最大の見どころは、「ブラックビューティー」と呼ばれるティラノサウルスの実物頭骨化石です。
地中のマンガンを取り込んで黒く変色したこの化石は、漆黒に輝く美しさと圧倒的な迫力が特徴です。保存状態も良好で、頭骨だけでも迫力満点の展示となっています。
2. 日本初！世界初！アロサウルスとゴルゴサウルスの標本
今回の特別展では、日本初公開となるアロサウルスとゴルゴサウルスの標本が北アメリカから来日しました。
– ゴルゴサウルス：カナダ・アルバータ州で発見された全身骨格化石。7500万年前の地層に埋まったままの状態で尾まで全身が一般公開されるのは世界初です。
– アロサウルス：ユタ州で発見されたジュラ紀を代表する大型肉食恐竜のホロタイプ標本。日本初公開となります。
これらの貴重な化石は、今回の特別展でしか見ることができません。
3. 発掘の様子を体感することができるプロジェクションマッピング
北アメリカで最も豊かなジュラ紀の恐竜化石産地、モリソン層のボーンベッドを再現したエリアがあります。プロジェクションマッピングを使って、ここから発掘された恐竜たちの説明が行われます。発掘調査の様子やダイナミックなボーンベッドを体感できる、臨場感あふれる展示です。
4. 特別展限定グッズ
館内ショップでは「バッドランドの恐竜たち」の限定グッズが販売されています。モノトーンで普段使いしやすい文房具や、かわいいぬいぐるみに変身したバッドランドの恐竜たちなど、多彩なアイテムが並んでいます。特別展開催中だけのレアなグッズをぜひチェックしてください。
開催情報
– **会場**: 福井県立恐竜博物館 特別展示室（福井県勝山市村岡町寺尾51-11）
– **開催期間**: 2024年7月12日(金)～11月4日(月･振)
– 休館日：9月11日(水)、9月25日(水)、10月9日(水)、10月23日(水)
– **開館時間**:
– 通常期間：午前9時～午後5時（入館は午後4時30分まで）
– 夏休み期間（7/20～8/18）：午前8時30分～午後6時（入館は午後5時30分まで）
– **特別展観覧料**:
– 一般：1800円
– 高・大学生：1600円
– 小・中学生：1000円
– 70歳以上：1000円
– 未就学児：無料
観覧予約の際は、①特別展+常設展 ②常設展 ③化石研究体験+常設展 ④野外恐竜博物館の4種類から選択できます。観覧券は公式ホームページから購入可能です。事前予約・購入をおすすめします。
バッドランドの恐竜たちがあなたを待っています！
恐竜ファンでなくても魅了される「ブラックビューティー」は必見の展示物です。実物ならではの迫力を体感できます。また、恐竜博物館展示史上最長のディプロドクスの全身骨格は、2つのエリアにまたがる大きさで、多方向から楽しめる展示となっています。
パワーアップした常設展と合わせて特別展も見ることで、感動は倍増します。常設展では見られない北アメリカの恐竜の世界を、ぜひこの機会にご覧ください。福井県立恐竜博物館の特別展「バッドランドの恐竜たち」で、1億年の時を超えた恐竜たちとの出会いをお楽しみください。
